週明けの話題は、やはりイングランド・プリミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)所属香川真司選手が、対ノリッジ戦で記録したハットトリックではないでしょうか。
日本がフランス大会でワールド・カップのひのき舞台に初めて立つことができてから15年あまり。10年前までで日本人選手がマンUのような世界有数のクラブに日本人選手が所属する事はおろか、活躍することなど夢にも思わなかったことでしょう。
話は、少しだけ脱線しますので、ご辛抱を。
さて、アジアでは深夜や早朝の試合中継ですが、目を凝らしていますと、マンUが本拠地とするオールド・トラフォードのスタジアムに3つほどマレーシア企業が宣伝を出していることが分かります。
ひとつは、日本でも認知度を高めている『エア・アジア』、もうひとつはこちらで生活している人ならばお馴染み、スーパーのお菓子売り場の定番商品『ミスター・ポテト』。
3つ目は、かなりマレーシアの企業について知らないと見つけられないかもしれませんが、フィールド内の電光掲示板に出てくる『Setia』です。
やっと、今日の話題の企業『SP セティア(SP Setia)』にたどり着きました。 SP セティアは、マレーシア有数の開発会社です。
KL中心街に高級コンドミニアム「セティア・スカイ・レジデンス(Setia Sky Residence)」、ミッドバレーの複合開発「KLエコ・シティ(KL Eco City)」、首都圏郊外クランの広大エリアの住宅街「セティア・アラム(Setia Alam)」など、首都圏でも例を挙げるのが大変な数の開発プロジェクトを進めています。
また、プロジェクトは国内にとどまらず、シンガポール、インドネシア、ベトナム、中国、豪州にまで手を広げてます。 このSP セティアがサッカー・スタジアムの大観衆とさらにテレビ中継を通じて観戦する世界中のファンに自社の宣伝する理由は、マレーシア企業として初のロンドン市街、テムズ川沿いにある名所でもあるバターシー発電所(Battersea Power Station)での高級アパート建築(リンクはこちら)をアピールするためなのです。
SPセティアは、昨年9月政府系コングロマリット、サイム・ダービ社、そしてマレーシアの非雇用者積立基金(EPF)とともに4億ポンドでバターシー発電所内の39.5エーカーの土地を買収しました。
EPFについては、詳細の説明は避けますが、国内の株式投資の半分という巨大な規模のマネーとなっており、近年潤沢なマレーシア・マネーとして対外投資でも注目されるようになって来ました。
そして今年1月、バターシー発電所のアパート建築計画が発表され、今後15年で80億ポンドの総価値を持つプロジェクトになる模様です。全800戸のうち半分がマレーシア市場、200戸が地元市場、残りがシンガポールや香港といったその他の市場で売出されるとのこと。
話はサッカーに戻りますが、サッカーの母国での日本人選手の活躍にわれわれは心躍らせていますが、マレーシア人はかつての宗主国首都で開発を手がけることに誇りを持つことでしょう。
実は、マレーシア人はプリミア・リーグ大好きで、クラブ・チームのオーナーになる男の夢を実現させている人もいるのですが…。また脱線すると長いので、ここまでに。
KL支店
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