2013年2月28日木曜日

マレーシア・シンガポール首脳会談、重要プロジェクトが一気に始動












笑顔で会談後の記者発表に望む両国首脳
去る2月19日、マレーシアのナジブ・ラザック首相とシンガポールのリー・シェンロン首相がシンガポールで会談し、高速鉄道計画正式合意というビッグニュースが発表されましたね。

 イスカンダール・マレーシアで今までになく協力関係を深める両国ですが、その他にもチェックしておきたいプロジェクトの発表がありました。

 【ウェルネス・プロジェクト(Wellness Project)】
 
 イスカンダール・マレーシアの中核都市ヌサジャヤ地区にあるメディニ・ノース(Medini North)の2ヘクタールあまりの土地開発で、マレーシア政府投資会社(Kazanah)とシンガポール政府投資会社(Temasek)によるものです。
 “ウェルネス”とは、健康や健全を意味する言葉で、住宅、企業研修センターのほか、健康関連サービスを提供するビジネスを誘致する街になるそうです。
 開発企業は大手ディベロッパーのE&O社です。
 
 【ダンガ・ベイ複合開発プロジェクト】
 
 ジョホール・バル市外から西に5kmほどの距離にあるダンガ・ベイ(Danga-bay)の埋立地をシンガポール政府系開発会社のキャピタランド(Capita Land)とTemasekがRM8億1100万で購入する事が決定!
 
 ショッピング・モールや遊園地、クルーズ埠頭などがあり、週末には人が集まるダンガ・ベイですが、マレーシアでも実績があるキャピタランドによる複合開発への投資により、さらなる高級地区への変貌が期待されます。
 
 【高速鉄道(HSR)】
 
 2020年までに両国首都KLとシンガポール間350kmを90分で結ぶ高速鉄道を建設することで正式合意。
 これで、現在6~7時間かかるマレー鉄道(KTM)や自動車・バスで5時間かかる移動は大幅に短縮されるでしょう。また、LCC(格安航空会社)を使えば60分程度ですが、空港までの移動時間や待ち時間を考えると利便性は大幅に上がりそうです。
 
 
 
 これらの発表はどれもいずれも両国が手を組んで経済協力する約束を交わした重要な決定と言えますね。ますます目が離せないジョホール州、JB!今後の期待が益々膨らみます!
 
JB支店
マレー半島縦断新幹線計画を一面で伝える地元紙
 

2013年2月15日金曜日

あれから16年、日本中が歓喜した思い出の場所

 
 

ジョホール・バルに来られるお客様からたま~に聞かれます。
-「『ジョホール・バルの悲劇』で有名なスタジアムってどの辺に在るの?」

「ラーキン・スタジアムのことですね。それは市内中心から約10分の所に在ります。
  因みに“悲劇”はドーハの方で、ここジョホール・バルは“歓喜”です・・・」
「あぁ、そーだった笑」

 サッカー好きでもそうでなくても記憶にあるかと思いますが、日本代表が1997年にワールド・カップ(W杯)初出場を決めたスタジアムがジョホール・バルに在ります。
日本サッカーの聖地、ラーキン・スタジアム。隣はバスターミナルです
 日本サッカーの歴史に刻まれている1997年11月16日、1998年ワールド・カップ、フランス大会アジア地区最終予選、イランとの一戦です。
 90分間の勝負は、2-2で両国とも譲らず。
 勝負は、延長戦後半のに入り、時計は残り2分を示していました。
 中田英寿が自ら持ち込みシュート。キーパーが弾いたこぼれ球を野人・岡野雅行が蹴り込んでVゴ~~~ル!!!
 その名は「ラーキン・スタジアム(Larkin Studium)」、正式名称はタン・スリ・ハッサン・ユーヌス・スタジアム(Tan Sri Dato Haji Hassan Yunos Stadium」とやたら長いです。

 ちょっと熱くなってしまいましたが、上記の質問されるお客様の多くの年齢層は、この場面に震えた30代から40代半ばで、当社顧客年齢層からすると比較的低い(若い)です。

 その目的も、お子様を将来的にインターナショナル校へ入れたい、シンガポールとの地理的関係に魅かれる、MM2H取得後の住まい探し、不動産価格が他都市と比較して割安なので投資や移住、セカンド・ハウス探し等々と、皆さん、その目的後の動き・フットワークが軽い感じがします。(気のせい?)

そして、皆さん、ジョホール・バルの現実を見た後、その未来に夢と希望を強く感じて再訪馬を約束される方が多いです。(嬉しい!)

「ジョホール・バルは、アジアのサクラダ・ファミリア教会みたいな所ですから、今度来られる時は・・・」。

JB支店

2013年2月14日木曜日

雑誌記事にも協力しています




 外国でその国と日本に関わる仕事をしていると、国の知名度について考えることが多々あります。やはり、日本でも知名度が高い国で仕事をしているとビジネスでも話がスムーズに行くものですね。

90年代は、ASEAN(東南アジア諸国連合)の設立メンバーである6ヵ国の急成長の時代で、日本でも東南アジアが注目された時期でしたが、マレーシアというよりは、ASEANというまとまりでの知名度だった観があります。

話は脱線しますが、その頃日本に行ったマレーシア人が、普通の日本人に自国の場所を説明するとき、「シンガポールの上にある国、と言うと分かってもらえた」という苦々しい体験をした人も多かったようです。

さて、2000年以降は、アジアの時代=中国の時代で、日本のメディアに躍る文字の大半は中国でした。ASEANは、98年のアジア経済危機を乗り越えた後は、安定成長時代に入り、次第にメディアの注視から外れていきました。

しかし、2005年ごろから団塊の世代退職を背景に海外移住地としてマレーシアが徐々に注目されて着ました。

長い前置きになりましたが、海外移住地の最有力候補マレーシアは、投資の対象としても脚光を浴び始め、弊社にも取材の申し込みが増えてきました。

『週間東洋経済』29日号では、「脱ニッポン」と題した特集で、マレーシアで退職後の生活を送る方のインタビューなど取り上げられました。

また、今年1月に臨時増刊として刊行されたYen SPA』誌では、アジアの投資についての記事が掲載され、弊社代表取締役・石原彰太郎がマレーシア株のアナリストとして執筆しております。

日本のメディアがこれだけ多く「マレーシア」の文字を紙面に登場させることは、ありませんでした。

日本を訪れるマレーシア人も、きっと自分の国のことを知っている日本人が増えたことを喜んでいるはず。

そして、私たちも、もっと「マレーシアに関わる仕事をしていて良かった」と思う機会が増えてくることを期待しています。

  
ご紹介した雑誌ですが、バックナンバーや電子書籍など、手にする機会がありましたらぜひともご一読を。この国の潜在的な力の大きさがわかることと思います。




2013年2月1日金曜日

2013年は、「ペナンの年」に!


改装工事が進むペナン国際空港

 クアラルンプール、ジョホールに比べ、メディアでの露出が少ないペナンですが、ここペナンにおきましても、様々な大規模開発プロジェクトが着々と進んでいます。

 特に、この2013年は、いくつかの大型プロジェクトが完成を迎える予定で、ペナンにとって非常に大きな意味を持つ年になりそうです。

 まず、2008年から総額1350億円以上の資金を投じて工事が進められてきた「ペナン第2大橋」が今年完成します。ペナン島の南部と半島側を結ぶ橋で、全長24Km, 東南アジアで一番長い橋になるそうです。これまで橋は一本しかなかった為、時間帯によっては交通渋滞がひどかったのですが、第2大橋の完成により、この渋滞が緩和され、ペナン島へのアクセスがよりスムーズになることが期待されます。
 
 また、ペナン国際空港の改装工事も今年11月には完成の予定です。工事は9割方進んでおり、2年前と比べると見違えるようになりました。空港内のお店も少しずつ増えてきており、完成が楽しみです。
東南アジア最長となるペナン第2大橋も年内完成
 民間プロジェクトの方も順調に進んでいます。島北部にあるガーニードライブに新しく建設中のショッピングモール「ガーニーパラゴン(Gurney Paragon)」も今年完成の予定です。開発会社によると高級志向とのこと、どんなお店が入るかこちらも楽しみですね。

 先頃、こちらの新聞報道で、マレーシア国内の多くの大手不動産開発会社が、2013年ペナンにおいて総額3000億円規模の開発(住宅・商業)を計画している、というニュースがありました。前述のようなインフラ整備も順調に進んでおり、地元の開発会社もペナンの今後の発展には自信を持っているというところでしょうか。


 今後のペナン、どうぞご注目下さい!!

ペナン支店

2月が始まりましたが…

 

 2月が始まり、日本は仕事や学業も本気モード突入といったところでしょう。
 特に受験生は、試験準備の山場を迎えていることでしょうね。


 さて、こちらクアラルンプール(KL)は、今日は『連邦直轄地記念日』というお休みです。
 
 連邦直轄地というのは、中央政府が直轄する地区の事で、首都KLほか、中央政府の行政都市プトラジャヤ、そして東マレーシア(ボルネオ島北部)にあるラブアン島がこれにあたります。
 

 ところで弊社があるのは、厳密に言うとクアラルンプールではなく、首都圏に属するセランゴール州プタリン・ジャヤにあるので通常通り営業中でございます。

 下は、今朝撮ったフェデラル高速道路(画面右上がKL)の写真です。
 見えづらくて申し訳ないのですが、左下からの車線(上り)はガラガラ、右上からの車線が渋滞となっています。
 

 つまり、KLへの通勤者は減り、セランゴール側への通勤者の車の列が対照を成しています。
 

 首都圏は、KLとセランゴール州で形成されているのですが、どちらかが休日というのは、なんとも非効率な話ですね。やっぱり、電話をかけてから「あれっ!」ということがあります。

 夫婦共働きだと、片方が出勤で片方がお休みなんて起こります。
 なんとなくですが、「もしKLが半分になったら」という予行演習をやっている感じがします。

 マレーシアは、州ごとの祝日があり、ペナンとジョホールバルにも支店がある弊社も時々困ることがあります。日本だと東京が普通で埼玉や神奈川がお休みということはないですからね。

 それから2月10日(日)は、旧暦(陰暦)で祝われる中国正月があります。
 
  
  
 マレーシアは、9日(土)から12日(火)までお休みとなりますので、ご留意ください。

 また、働き者の中華系の方もお正月は別。13日から週末までお休みにする方も多いので、翌週の17日(月)までは、民間企業でも仕事が滞ることも多いのでお気をつけ下さい。

 
 
KL支店より