イスカンダールバス高速輸送システム(BRT:Bus Rapid Transit)を導入
ジョホールのイスカンダール地域は、国家の経済開発戦略として2006年にスタート、15年経過しほぼ計画通り進捗し、今後5カ年で重点的に交通インフラ発展に力を入れていきます。
イスカンダール計画の発展によりこの地域の人口増が進み、イスカンダール地域開発庁(IRDA:Iskandar Regional Development Authority)」は、2017年に180万人であった人口が2025年までに300万人に到達すると予想しています。
今後、都市機能を持続可能にするための大きなポイントとして、イスカンダール地域の公共交通機関整備が重要課題です。特に車社会であるジョホールバルに、とりわけ大きな問題は、通勤時間帯の渋滞です。この問題を解消し、更なる都市の発展を目指し、イスカンダール地域開発庁が、専用道路を利用するBRT(Bus Rapid Transit)というバス高速輸送システムの導入を計画しております。
BRTは、専用バスレーンや専用高架道により、バスを専用道路を走行させ、鉄道並みの大量輸送、及び高頻度での定時運行を可能にさせます。一般道の信号や通行速度状況による渋滞を避け、都心部での安定した大量輸送が実現できるとされています。
イスカンダル地域のBRTの路線は、ジョホールバル市内からテブラウ方面、スクダイ方面、イスカンダルプテリ方面への3ルートとなります。
(下図参照)。
本計画の第1期の3路線では全長51km、39ヶ所のバス停が計画されており、イスカンダール地域の公共交通需要の90%をカバーするとされています。
工事開始時期及び完成見込について
2021年12月~ イスカンダルプテリライン 完成 2023年末
2022年 4月~ スクダイライン、 完成2024年央
2022年 7月~ テブラウライン 完成2024年後半
クアラルンプールでのLRT,MRT等の建設より工期も短く、費用もかなり抑えられます。
本計画の第1期工事開始に先立ち、今年4月8日より3ヶ月間の期間で、レールを使わずに道路を自動走行する次世代都市交通システム「ART」の試験走行をイスカンダール地域で始めました。試験走行の開幕式も、4月8日にイスカンダール・メディニで行われました。BRTプロジェクトが着々と進行しています。
試験走行用車両
BRT試験走行開始のビデオは下記2つのリンクよりご確認ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Kb7fzUF0oWw
https://www.youtube.com/watch?v=P9-GPy3C8Nw
BRTの第1期の開発により3路線が展開され、更に3路線と市内の各地を小型バスで結ぶ支線開発計画もあり、将来的にバス停の数を増やし、自宅からバス停までを徒歩圏にしていこうという取り組みで、交通環境が飛躍的に整備され、市民の足になってくれることを期待しています。
将来、BRTの完成により、例えば、日々ジョホール/シンガポール間を通勤で移動する人たちが、自宅からBRTを使いRTS(シンガポールとジョホールバルを結ぶ高速輸送システム:2026年末開通予定)のブキットチャガー駅に行き、そこでRTSに乗り換えシンガポールに行くことが可能となります。
車やバイクでの移動や駐車場を気にせずシンガポールまで行けるようになれば、交通渋滞や車による環境問題の解決の一助にもなることでしょう。
従って、今後4~5年でジョホールの公共交通インフラはかなり改善されることとなり、経済、環境の一層の向上は勿論、住民の生活にも大きな貢献となることでしょう。今後、大いに注目していきたいと思います。
ジョホール支店では、これら計画を常にフォローし、ジョホールでの生活情報、そしてジョホールでの不動産物件情報も更新し、皆様にお伝えしていきたいと思います。
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