2013年1月10日木曜日

2013年景気、マレーシアは楽観ムードです


建設現場が目立つKLの目抜き通り






日本は松の内も明け、2013年も本格始動の頃と思います。
マレーシアの新年がどんな年になるのか。有力英字紙『スター(The Star)』紙が14日にトップ記事として掲載した2013年の景気に関する記事から紹介していきましょう。

同記事では「マレーシアは、2013年グローバル経済において重要な位置を占めるだろう」(スタンダード・チャータード銀行代表取締役、オスマン・モラド氏)の言葉を引用し、マレーシア財界の声を反映している言葉として紹介しています。

その根拠としては、ここ3年のGDP成長率の平均が5.8%を記録していること。昨年も第3四半期まで5.3%を記録し、アジアでは中国、インド、インドネシアといった大国に次ぐ高水準であることです。


堅調な成長率に加え、様々な指標が景気の楽観を支えています。

例を挙げれば、ATカーニーによる外資の直接投資の信用度の順位で、10年に21位だったマレーシアは、昨年トップ10入りを果たしました。世界銀行によるビジネスのし易い国ランキングでも07年度の25位から昨年は18位と上昇しています。

外国直接額でも09年の388億リンギットから、10年は344億リンギット、11年には663億リンギットを記録しています。貿易でも14年連続の黒字で、外貨準備高は昨年11月の時点で1391億ドル。輸入額の9.3ヶ月分の備蓄がある計算だそうです。

こうした指標と数字は、財界にの楽観にも現れており、グラント・ソントンによる12年国際ビジネス・レポートでも52%のマレーシア企業経営者が、13年の収益の増加すると回答しています。また、42%の経営者がビジネスの拡張と設備投資に肯定的と報告しています。


ざっと内容を紹介しましたが、有力紙がこういった見解を記事としているということだけでも、若く活力に満ちあふれた国マレーシアの雰囲気が伝わるのではないかと思います。
マレーシアの場合、1月は学校の長期休暇(40日ほど)が明け、新学期のスタートする時期なので、毎年新しい年は地味なスタートです。今年は2月10日が中国正月(旧暦で祝われます)があるので、本格始動はそれ以降となります。
また、今年は4月までに総選挙(下院と州議会同時)がありますので、その結果も経済や景気に大きな影響を与えそうです。
2013年が日本とマレーシアにとって良い年になることを祈りつつ、動向をお伝えしていこうと思っております。


(KL支店) 
 

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