2021年11月17日水曜日

マレーシアとシンガポール、11月29日より相互渡航が再開へ

 11月8日、両国首相の共同声明で、11月29日からマレーシアとシンガポール両国間でワクチントラベルレーン(Vaccinated Travel Lane : VTL)を開始し、新型コロナウイルスワクチンの接種完了を条件に、クアラルンプール国際空港とチャンギ空港間の隔離なしでの空路での往来を認めると公表されました。










                        

マレーシアのイスマイルサブリ首相とシンガポールのリー・シェンロン首相が8日に電話で協議し、合意に至りました







リー・シェンロン首相facebookより


更に、11月15日、シンガポールのパンデミック対策タスクフォースの共同議長を務めるガン・キムヨン貿易産業相は、「陸路のVTLのような体制に関してマレーシアとの話し合いが順調に進んでいる。うまくいけば、数週間以内に実現も」と述べました。今後、より多くの人がワチン接種を行い、パンデミックの状況が改善したら、両国を結ぶ陸路(コーズウェイ及びセカンドリンク)での往来の早期再開も多いに期待できます。

マレーシアでは、11月15日からランカウイ島に限ってワクチン接種を終えた外国人観光客を隔離なしで受け入れると発表しました。12月中旬頃から、マレーシア全土で海外からの観光客を受け入れる可能性もあると言われています。徐々にかつての観光業にも光が差し込んでいくことでしょう。














コロナ前は、シンガポールからマレーシアへ入国の人数は、2018年が1,062万人、2019年が1,016万人でした。一方、シンガポールとジョホールを毎日往復していた人は毎日約42万人にも及ぶと言われており、マレーシア人がシンガポールで働くため、或いはシンガポール人がジョホールで、割安な買物、食事、ゴルフ、洗車、マッサージ等を楽しむために多くの行き来がありました。


陸路による両地点の往来復活は、シンガポール/ジョホールの人・物の移動の再開につながり、かつてのような人的・資金的な交流が増えて、経済回復に寄与することと期待しています 

そして、両地点の急激な人・物の移動増だけでなく、冷え込んでいるジョホールの不動産市場に大きなインパクトを与えることも予想され、この動きには特に注目をしていきたいと思います。

いずれにせよ、注意を怠ることなく、パンデミックの早期終結を心から願っているところであります。








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